林業の大復活

里山資本主義(藻谷浩介)を読んで楽しくなった。

CLT(クロスラミネイティッド・ティンバー

┌直角に張り合わせた板」という、木材の機能を革命的に高める集成材が発明?された。

これで家を作るとコンクリートより強度・耐震性・耐火性・断熱性も上回り、これによる木造10階建とかが、既にイギリス・イタリア・オーストリアなどで普及しつつあるよし。

いままでの集成材は板を繊維方向が平行になるよう張り合わせるが、これは繊維方向が直角になるよう互い違いに重ね合わせたもの。

そう言えば日本の新国立競技場(隅研吾設計)もCLT使用のものだそうだ。

日本の7割は山といわれるが、安い外材におされて林業は採算が合わず山は手入れもされず放置状態だ。

CLTには杉の木が一番向くという。これで林業が生き返れば日本全国の地方で若者の就職口が増え、安定した生活基盤ができる。

 岡山県真庭市の銘建工業がいち早くオーストリアからCLT製造技術を学び、事業を成功させ、併せて製材で発生するおがくず等を使った発電炉も稼働させ地域が活性化しているよし。

CLTを発明したオーストリアは国を挙げて林業に取り組み、林業に関する国家資格制度や学校も作り、山を管理し育て、

毎年、育った分だけ木を切る原則で永久に

豊かな山を保つ仕組みという。この林業で10年前、EUで最下位だった1人当たり国民所得が今は日本より上らしい。